近江牛の歴史
近江牛のルーツ

彦根藩十三代藩主井伊直弼公(徳川家筆頭譜代大名)が開国の英断をしたことによって、また結果として尊皇攘夷派を排除したことだけによって、桜田門外で水戸藩らに暗殺をされたのではありません。


その実、毎年彦根藩では近江牛肉を寒の頃に、徳川御三家に付け届けとして元気を伺っていたが、直弼公の強い儒学思想から生き物の殺生を禁じたことによって、牛肉の屠殺ができず、贈ることができなかったのです。

その時、ことのほか近江肉を好物にしていた水戸斉昭は、直弼に再三の懇願の書面をしたためたものの、断りの返事しか返ってこず、この切なる懇願を無視するとは「許せん」となったとか。

定かではないが、彦根城博物館に収蔵されている古文書に、水戸藩からの「贈りたまえ」が記されています。

皇族にも献上

当店の近江牛肉は、昭和天皇・皇后両陛下や当時の皇太子ご夫妻が彦根市にご行幸の際に、献上の栄誉を賜りました。
この誇りと近江牛肉の品格を損なうことなく、地域のみなさまや観光で彦根にお見えいただいたお客様に、多くの支持を賜りたいと肉料理をお出し致しております。

滋賀の東南部で、鈴鹿山脈の麓に当社の契約牧場があります。
静かで穏やかな丘陵地、適度な朝夕の寒暖差が品質の良い近江牛を育て上げています。

この満たされた環境で、当社は三十ヶ月を目安に肥育された黒毛和種の未経牝牛を主に取り扱いしております。

千成亭ファームにて肥育

店頭でも近江牛の歴史を展示